HOME > 医学部 > 医学部長ごあいさつ

医学部長ごあいさつ

藤森医学部長お写真

医学部長を就任するに当たって、次の3つのことを基本方針として責務を果たして参ります。

1、高い倫理観をもった医師の養成

本学に課された最も大きな使命は、福島県内の医療を守り、高い倫理観を持ち、確かな知識と技術を兼ね備えた優秀な臨床医の養成だと考えています。そのためには、魅力的な教育を行い、一人でも多くの医学生、研修医の方々に福島県に残り働いて頂くことだと思います。
 感染症学や腫瘍遺伝学(ゲノム医療)、行動科学、ならびに患者や家族、医療スタッフと良好な関係を築けるコミュニケーション能力といった時代に即した講義の充実を図りつつ、卒業試験や総括講義を含めた六年生の講義のあり方に関しても、検討して参ります。

2、世界に発信できる研究の促進

本学に課されたもう一つの使命に、医学の進歩に貢献する医学研究者の養成があります。医学・医療の発展のために生命科学としての医学研究が臨床医学、基礎医学、共に重要であることを再認識し、地方大学ならではのアイデアで、独創的で質の高い、臨床に還元できる研究を発信していければと考えています。さらに基礎医学と臨床研究との連携の伝統を守りつつ、学内外の共同研究を推進して参ります。また、さらなる競争的外部資金の獲得を目指して参ります。
 医学部、看護学部に加え、令和3年度に保健科学部が新設され、本学は医療系総合大学となりました。この多様性は新たな特色を持つ大学としてのアドバンテージであり、これまで以上に学部間、講座間の連携を密にして、質の高い研究成果を挙げられるよう努力して参ります。

3、天与の歴史的使命の遂行

十年前の東日本大震災ならびにその後の原子力災害は、本学に歴史的使命を与えました。福島県民のこころとからだの健康を長期に見守りつつ、低線量放射線被ばくの健康影響とこころの健康を含む災害医療に関して、科学的知見を国内外に発信し、記録として残していくこと、それと同時に広く県民に周知していくことが必要と考えており、関連講座と連携をとりながら行って参ります。

最後に、これらの使命や課題をより高い次元で遂行、実現するためには、看護学部、保健科学部に加え、附属病院や会津医療センター、大学院、医療人育成・支援センターといった各種センターとの情報共有や連携が必要不可欠になると考えています。これまで福島県立医科大学で培ったネットワークと経験を活かし、目的に応じてそれらの部局との連携を強化し、医学部はもちろん、本学の社会における存在感を高め、価値向上を図って参ります。

医学部長 藤森 敬也

▲TOPへ