(福島県立医科大学附属病院長)
福島県立医科大学附属病院は、豊かな知識と確かな医療技術を持ち、患者さんへの温かい眼差しと優しい心を持つ医師の養成を目標としてきました。多くの出身者が、本県地域医療の向上に貢献するだけでなく、幅広い分野で世界中の医療の充実と発展に貢献しています。この良き伝統と診療・教育・研究における成果を活かし、平成23年3月11日に発生した東日本大震災と、それに引き続く東京電力福島第一原子力発電所の事故という未曾有の複合災害発生時には、全職員一丸となって、県の基幹病院としての役割を果たすことができました。これからも、先進的で高水準の安全な医療を提供し、将来を担う優秀な医療人を育成するとともに、“健康寿命日本一”を目ざす福島県の復興へ向け、日本一の予防・診断・治療機能を整備すべく取り組んでいます。
当院は、平成30年度からスタートした新たな専門研修でも、19ある全ての基本領域で基幹施設として専門研修プログラムを運用しており、指導体制や症例数の面でも充実した研修環境が整っております。また、基本領域後の進路であるサブスペシャルティ領域についても、日本専門医機構によって現在は23の領域が認定を受けています。各コースは、大学附属病院と県内外の学会認定協力病院を駆使した、各人にとって最適な研修計画を策定し、迅速に専門医資格が取得出来るよう配慮されています。また、同時に大学院入学も可能であり、多くの専攻医が「医学博士」の学位取得も並行して取得しています。
このように、当院には、医師としての基礎を築く最適な研修プログラム、充実した施設・研修環境、優れた研究環境、優しく親身にサポートしてくれる先輩達が揃っており、優れたキャリアパスが創造できます。出身大学に関係なく、個々人の目標達成に向けて、スタッフ一同が全面的に支援しますので、従来の制度で研修中の方々にも安心して当院での後期研修を選択していただき、本コースを通じて目標とする専門医を着実に取得され、活躍されますことを期待しております。