豊かな知識と確かな医療技術を約束します
福島県立医科大学附属病院長
福島県立医科大学附属病院は、明治4年(1871年)に開設された白河仮病院を祖とする150余年の歴史を有する病院です。その後、須賀川病院、福島県立女子医学専門学校時代を経て、昭和27年(1952年)に新制福島県立医科大学が設置され新たな歩みを始めました。昭和63年(1988年)には杉妻町から光が丘に移転し、平成18年(2006年)に公立大学法人となり、現在に至っております。
当院の基本理念は 「健康を支える医療・心温まる医療を目指して県民と共に歩む」であります。この基本理念の下、当院は、県内唯一の特定機能病院として、最先端の医療を県民の皆様へ提供する責務を担うとともに、地域医療を充実させ、地域創生に貢献できるような高い見識と多様な能力を有する医療人を育成しています。福島県の医療の最後の砦として県民の健康を守り地域医療の向上に貢献するだけでなく、教育病院として豊かな知識と確かな医療技術を身につけた、患者さんに温かい眼差しを持った医師を養成することを目標にしており、多くの本学出身者が幅広い分野で世界中の医療の充実と発展に貢献しています。
さて、当院の臨床研修では、これから研修を始める皆様の多様なニーズに応えるため、プライマリ・ケアから将来のキャリアに応じた研修まで自分に合ったローテートを自由にプランニングできる「ベーシックプログラム」、1年間協力病院で研修を行う地域病院重視型の「1年目福島医大・2年目協力病院プログラム」及び「1年目協力病院・2年目福島医大プログラム」、更に将来小児科医・産婦人科医を目指す方のための「小児科・産婦人科・周産期プログラム」の計4つのプログラムを用意しております。
これらのプログラムにおける最大の特徴は「多様な選択肢と高い自由度」です。100を超える協力病院等での研修が可能で、当院にあっては「医療フロントラインと考える診療」を、協力病院等にあっては「common diseaseへの対応と基本技術」を学ぶことができます。東北地方初のドクターヘリが日常的に運用されており、充実した救急医療研修を行うことができ、また国内初のPET-MRIや新型手術ロボット(ダヴィンチ2台)も導入されており、最先端の設備環境で研修を行うことができます。
また、研修支援としてメンター教員を配置し研修生活の様々なサポートを行うとともに、附属病院棟最上階に各人のデスク、電子カルテシステム、WiFi及び文献検索用パソコン、エコー練習室等が整備された研修医室を設けるなど、研修環境の整備にも力を入れております。自己研鑽意欲を積極的に支援するため、週1回のステップ・アップ・セミナーの開催、臨床研修費用助成制度など、臨床研修の更なる向上に取り組んでおり、2020年には、卒後臨床研修評価機構の調査を受審し、臨床研修病院として認定を取得しています。
このように、当院では優れた医師としての基礎を築くための最適な研修プログラムと充実した施設・研修環境が整っており、皆様にとって有意義な研修生活を送ることができるものと確信しています。個々の目標達成から将来のキャリア形成までスタッフ一同で全面的に支援しますので、是非、本院の卒後研修プログラムを選択されますようお勧めいたします。
令和4年4月