《川内村健康相談他》  講師 : 井出 寿一(川内村復興対策課)
川内村の現状報告。避難者との懇談会。村内施設見学を行った。
           
                川内村の現状報告
  
        避難者との懇談会              村内野菜工場見学

感想等(抜粋)
よろず健康相談には参加できませんでしたが、仮設住宅で生活する方の気持ちを聞くことができました。前向きな思いの中に不安や不満も感じましたが、今こうして私たちに話を聞かせていただけるまでに、震災後2年半という期間のなかで様々な苦悩を乗り越えてきたのだろうと思います。そのことを忘れてはいけないと感じました。


《講義》 震災時の消防活動  講師 : 大和田 仁(双葉地方広域市町村圏組合消防本部)
  被災当日からの状況とその対応についての講演。特に、福島第一原子力発電所等の要請で原発敷地内への消防活動に向かう消防隊員の写真は、これから戦地に向かうような悲壮感が漂うものであり、それでも行かなければならない公務の尊さが感じられた。

 感想等(抜粋)
あの時から、今までマスコミに触れることもなく静かに双葉地区を支えている方々の生の声を聞くことが出来感動しました。命令一つで死の恐怖に向かう過酷な職場のたくましい人々を見て日本はまだ終わっていないと感じました。


《視察》 被災地視察(富岡町)  講師 : 双葉地方広域市町村圏組合消防本部
  環境放射線測定を行いながら、川内から富岡駅周辺を見学。富岡町地内バリケード近くは3〜4マイクロシーベルトと高い。

感想等(抜粋)
震災後、2年半経過していますが、まだ復興とは程遠い地域も多く、震災の影響はまだまだ続くのだろうと感じました。津波による被害は今でもその時の状況を残しており、心に深く残りました。

最後に、このセミナーへ参加しての全体のご意見・ご感想を伺いました。(抜粋)

  災害看護に興味を持ち学習していますが、私が所属する病院は北海道泊原発より6kmに位置しており、被ばく災害の知識の必要性を強く感じていました。毎年緊急被ばく医療研修や原発の防災訓練を行っていますが、日頃経験できることではないため、経験を積むことでスキルアップすることが難しく、学習の機会があれば参加しスキルアップしたいと考えています。もう一つの課題としては、今回のセミナーで学び得た知識や技術を地元の防災訓練や職員教育に活かしていきたいと考えます。初期被ばく医療機関としての役割を担うため、実際に放射線事故発生時に傷病者の受け入れ対応ができるようさらに学習していきたいと考えます。

  この事故から学んだことを今後に伝えていくために、まさに今やらなければいけないことは何か・・・と、たくさん考えて下さる方がいて、そんな皆さんに支えられているんだなと、とても心強く感じました。私が今後出来ることは何だろうということを考えました。まずはたくさん知識を習得し、今回のようなセミナー、講習会等に参加して訓練し、いざというときに力になれるように、頑張っていきたいと思います。

  今まで食物に含まれるセシウムの数値に対して怖さを感じていましたが、健康への影響を及ぼす値、そうではない値について理解することができたので、県内産の作物に対する安心感を得ることができました。その他にも多くの講師の方々に様々な話を伺うことができて、幅広い知識、情報を得ることができたので、大変貴重な時間であったと思います。最終日の視察では津波被害の凄まじさ、原発事故の悲惨さを感じました。福島県に住んでいる以上、逃げることができない原発事故後の対応、今後生活をする上でしなければいけないこと等を実感しました。これからも福島県民であることに誇りを持ち、今回学んだ知識を職場等で伝え、今後の生活及び仕事に役立たせたいと思います。