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【訃報】水沼英樹 ふくしま子ども・女性医療支援センター長がご逝去されました。
2020.07.13
福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター長 水沼英樹先生が、2020年7月9日(木)、ご逝去されました。69歳でした。葬儀は「お別れ会」として多くの関係者に見守られながら7月12日に厳かに執り行われました。
水沼先生は、昭和50年に群馬大学医学部を御卒業後、同大学医学部産科婦人科学教室に進まれ、産婦人科の診療と研究に邁進してこられました。平成13年には弘前大学にフィールドを移され、教授にご就任。以後、附属病院の周産母子センター長や附属病院副病院長を歴任。教育にもお力を注がれ、多くの医学生を世に送り出してこられただけでなく、一時は同大教育学部の講師もお勤めになるなど多彩なご活躍をされました。
研究におかれましても、「女性医学」をテーマとした臨床に密着した幅広い研究を続けられ、月経異常の治療法の開発に関する研究、骨粗しょう症の早期発見、早期治療に関する研究の推進など、優れた実績を積み重ねられ、日本女性医学学会の理事長をはじめ、日本産科婦人科学会、日本生殖医学会、日本女性心身医学会などの要職をお勤めになり、日本更年期医学会学会長賞も受賞されるなど輝かしい功績をお持ちでいらっしゃいます。
そして平成28年4月に福島県立医科大学へ赴任され、「ふくしま子ども・女性医療支援センター」の初代センター長にご就任いただきました。先生は、ご就任と同時にこれまでのご経験とネットワークを最大限に活用され、思春期から妊娠、出産、子育て、更年期、老年期と女性の一生を切れ目なくサポートできる専門家を揃えた、日本でも他に類のないセンターを構築いただきました。
さらに、ご本人自らも県内各地に出向き、地域の医療機関での医療支援はもちろんのこと、支援先の産科、婦人科の医師への指導にも力を注ぎ、医師向けの研修会も数多く開催され、福島県の産科婦人科医療の質の向上に多大なご功績を残されました。この功績を称え、本年5月には本学医学部同窓会より「地域医療貢献特別賞」が授与されました。加えて、学生、研修医への教育指導、人材育成にも積極的に関与され、例えば、県外から若手医師を招へいするためのセミナーを実施し、かねてより慢性的に不足していた福島で働く小児科、産婦人科医師を大幅に増加させるという実績を残されました。
このように様々なジャンルと年齢層の医師や医療スタッフを抱え、さらに学生の指導も行う現場をまとめ、成果を上げるまでにセンターを成長させることができたのは、ひとえに先生の卓越した手腕があってこそ、でした。
先生の余人に代えがたいご活躍により、震災後の福島県における子どもと女性の医療は大きく発展、前進することができたのです。水沼先生は福島県の恩人と言っても過言ではございません。
このたび先生の訃報に接し、ここに、改めて深く哀悼の意を表します。そして本学のさらなる発展と、優秀な医療人の育成に全力を尽くすことをお誓いすると同時に、本学、医学界、更には福島県への御貢献と御尽力に対し深い感謝の気持ちを捧げます。
公立大学法人福島県立医科大学
理事長 竹之下 誠一