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福島県立医科大学

総合科学教育研究センターが「第5回 キッズラボ」(チョウの鱗粉のふしぎ)を開催しました。

2013.09.17

9月12日(木)、県立須賀川養護学校医大分校(本学附属病院内)にて、総合科学教育研究センター主催の実験教室「第5回 医大総合科学キッズラボ」を開催しました。

この「キッズラボ」は、当センターが地域連携の取り組みのひとつとして医大分校の協力を得て、平成23年度より定期的に行っている取り組みで、附属病院で病気を治療しながら医大分校で学ぶ小学生・中学生を対象にしています。
センター所属教員の専門性を活かしながら、分かりやすく工夫された実験・実習等により、子どもたちの自然科学への興味と関心が育つ機会を提供しています。

第5回は生物。チョウの標本観察から、羽の鱗粉(りんぷん)の不思議をテーマに行われました。
チョウ類をメインに、カブトムシなど標本がたくさん持ち込まれた賑やかな雰囲気の教室で授業がスタート。松岡先生が実際に昆虫採集で訪れた山や川辺で見つけた様々なチョウをスライドで紹介し、チョウの体の仕組みを説明した後、実物のチョウの標本を観察しました。
半透明の膜の上にぎっしりと並ぶ鱗粉がチョウの羽の色や模様をつくっていること、光のあて方や見る角度によって色が変わる鱗粉もあることを、肉眼で見るように立体的に見える「実体顕微鏡」を使って初めて観察した子どもたちは、驚きの声をあげていました。
鳥類などの外敵から身を守るためともいわれるチョウの羽の鮮やかな模様や色は、小さな子にも心理的効果があるのか、初めは怖がっていた児童もいましたが、たくさんの標本を観察するうち「でもキレイ!」と言う声も聞けるようになり、教員たちもひと安心。
自然や生物に親しむきっかけづくりにもなった「キッズラボ」でした。

また、子どもたちは、初めて触れる「実体顕微鏡」そのものにも興味しんしん。
チョウ以外にもタマムシなどの甲虫や、カニの標本、さらには自分の手や指まで、さまざまなものを拡大して観察し、楽しいひとときを過ごしていました。

(プライバシー保護のため、児童生徒の画像を一部加工しています)

〔第5回参加・協力教員〕
松岡有樹 教授(自然科学講座・生物学)、志村清仁教授(自然科学講座・化学)、吉田宏准教授(自然科学講座・物理学)、西山学即講師(自然科学講座・生物学)

■総合科学教育研究センター  http://www.fmu.ac.jp/home/icsh/
  福島県立須賀川養護学校医大分校 http://www.sukagawa-sh-idai.fks.ed.jp/


〔参考:キッズラボ開催履歴〕
第1回 「ゾウリムシの食胞観察」(平成23年7月13日)
http://www.fmu.ac.jp/univ/cgi/topics_disp.php?seq=304
第2回 「電気を通す水、通さない水」(平成24年2月28日)
http://www.fmu.ac.jp/univ/cgi/topics_disp.php?seq=420
第3回 「金環日食」(平成24年5月18日)
http://www.fmu.ac.jp/univ/cgi/topics_disp.php?seq=455
第4回 「折り紙で幾何学体験」(平成25年2月26日)
http://www.fmu.ac.jp/univ/cgi/topics_disp.php?seq=551

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