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福島県立医科大学解剖慰霊祭

医学教育、学術研究の進展のため、本学では系統解剖(学生の教育のため、人体の正常な形態と構造を解明するもの)、病理解剖、法医解剖を行っています。
その尊い御遺体を捧げた故人の徳を偲び、御霊の冥福を祈るため、遺族、来賓を招き、教職員、学生の出席のもとに、毎年秋に解剖慰霊祭を執り行っています。

第71回 福島県立医科大学解剖慰霊祭 学長式辞 (令和2年10月28日)

令和2年度解剖慰霊祭の様子1 令和2年度解剖慰霊祭の様子2 令和2年度解剖慰霊祭の様子3

第71回福島県立医科大学解剖慰霊祭を挙行するにあたり、御遺族の皆様、御来賓の各位とともに、教職員、学生一同、謹んで御霊前に哀悼の意を表し、御霊の安らかならんことをお祈り申し上げます。

本日、慰霊のお供えをいたしました御霊は二百四十一柱であります。これまで合わせて一万七千五百二十六柱をお慰めしてまいりました。
自らの勁い御意志、御遺族の方々の深い御理解と御協力のもとに、看護学及び医学の教育・学術研究、そして医療の発展のために、皆様は、御遺体を解剖に供してくださいました、その崇高な御心に対し、ここに深甚なる敬意と感謝の念を捧げます。

看護や医療の道を志す者の学びの第一歩が、人体解剖学です。この実習を通して、私たちは人体の構造や機能を学ばせていただくことはもちろん、ご献体という崇高な行為と想いに触れることにより、「生命の尊厳」を強く認識し、「医療を志す者としての使命」を深く考えることとなります。
それは医療人として最も厳粛で大切な時間でもあります。そして人々の気持ちを推し測り、思いやり、いたわる気持ちを育み、看護と医療の本来あるべき姿とは何かを、医療人である限り、絶えず考え続けなければならないという必然を深く理解します。新型コロナウイルス感染症の蔓延により、多くの人々が不安と苦しみの只中にあるいま、一人一人の命の尊厳と医療人としての使命は、より鮮明に私たちの心に刻まれることになりました。

私たちは御遺体と御遺族の皆さまに思いを馳せることで、おひとりおひとりの人生にかけがえのない輝きを感じ取ることができます。その気づきがあるからこそ、私たちは、医療のプロフェッショナルとして、今、目の前で病に苦しむ人々の希望となり、輝きを守り、そして疾患へ挑戦する努力を惜しまないことをお誓いすることができるのです。

私どもは、今後もご献体の意義を十分に理解し、皆様の尊いご遺志に添うよう精進し、優秀な医療人を育成して参ります。そして、医学、看護学の発展と、誰も取り残さない医療の実現に向けた、たゆまぬ努力を御霊と御遺族の方々にお誓い申し上げます。
 最後に、皆様の御高徳を偲びつつ、その御霊が安らかならんことをお祈りして、式辞といたします。

令和2年10月28日
福島県立医科大学 学長
竹之下 誠一

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