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保健医療交流事業 (講演会) レポート

乳幼児期から思春期にかけての親の関わり方のポイント

矢吹町・令和2年1月15日(水)

講演の様子
講演の様子2

今年度8回目の講演会は、矢吹町からの要望により「乳幼児期から思春期にかけての親の関わり方のポイント」ということをテーマに矢吹町保健福祉センターにおいて開催されました。
 講師は、本学のふくしま子ども・女性医療支援センター教授の横山浩之先生が務められました。

 保健医療交流事業は、通常一般住民の方が対象となりますが、矢吹町の要望により「矢吹っ子の健康を考える連絡会」が主催する研修会の一つとして町内幼稚園、小中学校の教育関係者が参加し開催されました。

横山先生はまず冒頭に乳幼児期から思春期までは心理発達上の課題がそれぞれあり、その習得には適したタイミングがあること、心理発達においては前の課題を習得しなければ次の課題を習得できず、タイミングを逃すと再習得には非常におおきな労力が必要となることなどを話されました。
 次に睡眠時間と朝食が子どもの発達にどのように影響があるかということについて、睡眠時間が短いと体調不良や抑うつ、気分のイライラなどの悪影響があり、子どもの発達に明確な悪影響があると説明され、参加者も共感をもって聴き入っていました。
 また、近年社会的に問題化してきているメディア依存やゲーム依存について、依存症となる背景にアタッチメント(愛着形成、人を無条件に信頼する能力)に問題があるケースを指摘されました。アタッチメントは乳幼児期の最初の発達課題であり、そこに問題があるということは、依存症の治療は0歳児の発達課題を習得するところからやり直す必要があるため、治療が非常に困難であると説明されました。

最後に講師が山形県村上市と協力して行っている児童教育の取り組みについて話され、質疑応答を行い講演会は終了となりました。

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