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保健医療交流事業 (講演会) レポート

「小児肥満について」 (鮫川村・平成29年11月14日)

今回の講演会は、鮫川村の要望により、「鮫川村子どもの健康を守る会」が主催する研修会の一つとして開催しました。通常の講演会は、一般住民の方が対象ですが、今回は保育園の保育士や幼稚園教諭、小中学校の先生及び役場福祉職員等の、教育現場や福祉に携わる方を対象とし、約15名の参加がありました。 
講師は、本学小児科学講座 准教授の川崎幸彦先生が務め、標記の演題で講演しました。
内容は、小児肥満の定義から始まり、肥満の種類(原発性か続発性か)や肥満に伴う健康障害(肝脂肪、脂質代謝異常症、動脈硬化)、肥満の因子、小児肥満症の診断基準と進み、後半は、その治療として小児年齢に合わせた食事療法や運動療法を話しました。毎食1人分ずつを盛り付けて食べる、1日3食、食卓で食べるなど基本の約束事や生活の自己管理チェックリストを付けることが大切であると説きました。
また、小児期での肥満改善が、成人してからの肥満への移行も解消するとして、早めに対応していくことが望ましいとも話しました。

今回の聴講者は、実際に幼稚園や学校などの現場で肥満児と向き合っているということもあり、講演終了後の質疑では、様々な質問とともに、肥満治療を始めるタイミングが難しいため、その境目を教えてほしいとの要望も出されました。

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