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保健医療交流事業 (講演会) レポート

認知症の基礎知識とかかわり方のコツについて

(浅川町・平成30年9月7日)

講演会様子1
講演会様子2

今年度4回目の講演会は、浅川町からの要望により、「認知症の基礎知識とかかわり方のコツについて」をテーマに浅川町役場保健センターにおいて開催されました。

講師は、福島県精神保健福祉センター主幹の後藤大介先生が務められました。

講演はまず、認知症とはどういったものなのかという説明からスタートしました。

認知症は、発症してしまうと現在の医学では治すことができず、社会が受け入れるしかないという説明があり、認知症の早期発見がなぜ大事なのかということで、
①早期に治療が始められることで、症状の進行を緩和することができる
②社会的孤立を防ぐことができる
③その後のことを自己決定できる
④周囲が認知症への対処法について学ぶ時間ができる、
といったことを話されました。

次に軽度認知障害(MCI)に触れ、主観的な物忘れ以外の自覚症状がない状態がそれにあたるが、約400万人がこの状態で、年間15%程度がここから認知症へ遷移するという説明には、会場からはおどろきの声があがっていました。

また、後藤先生は、認知症の症状について、問題となるのは記憶障害などの中核症状ではなく、BPSD(認知症に伴う行動及び心理症状)による妄想や徘徊などの精神症状や行動の障害であることを説明されました。

講演時間は当初1時間半の予定でしたが、それよりも少し長くお話されて講演は終了いたしました。参加者の皆さんは、実感をもって終始集中してお話を聞いていたのが印象的でした。

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