福島県立医科大学 放射線医学講座

Department of Radiology and Nuclear Medicine


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●放射線科

放射線科ではCT,MRI,核医学検査等の画像診断法を用いた疾病の診断、これらの検査法の手技を応用した非侵襲的な治療法(Interventional Radiology: IVR)を行っています。これらの全般的な放射線科診療の中で、特に、以下のような特徴的な専門外来を設けていますので、適応と思われる患者様がおられましたら、是非、ご紹介ください。

画像診断外来(火曜日、木曜日):

放射線を使った画像診断法は、現在の診療に果たす役割は大きく、その比重も増加しています。当科では従来のレントゲン写真に加えてコンピュータ断層装置(CT)、磁気共鳴画像装置(MRI)、核医学診断装置、超音波断層装置(US)などを駆使して、様々な疾患の画像診断を行なっています。当院で行われた画像検査には診断レポートを作成していますので、画像診断が必要な場合には当科にご紹介ください。また、他院で撮影された画像についても必要な場合には読影を行うことにしています。

IVR(血管撮影)外来(月曜日):

低侵襲治療法として、血管撮影法で用いるカテーテルを使った、lVRと呼ばれる治療法を行っています。対象となる疾患は、肺、肝臓、子宮などの腫瘍性病変および血管性病変、下肢の閉塞性動脈硬化症、動静脈奇形など多岐に渡っています。疾患によっては手術と同等の治療効果が得られることがあります。 「手術を勧められたけど、もっと侵襲の少ない治療がないだろうか?」といわれる患者様をご紹介ください。

IVR(CT下生検)外来(火曜日):

気管支内視鏡で診断が出来なかった場合について、肺癌の確定診断のために、CT透視を行いながらの針生検を行う診断法を行っています。放射線科への短期の入院で行っています。

核医学診断外来(金曜日):

癌の転移検索や脳血流量の測定、心機能測定など各種核医学診断を行っています。他施設からの検査依頼を受けていますので、当科にご紹介ください。

(詳細はこちらから:病院ホームページへ)

 

 

 

核医学科

核医学科は、放射性核種(RI)を医療に応用した診療を行っています。RIは医療の中で診断と治療に役立っています。診断では、PET検査やシンチグラフィ、SPECTが代表的です。治療では、核医学治療と呼ばれる治療が行われています。この治療は放射線治療の一種ですが、通常の放射線治療と異なる点は、通常の放射線治療が体の外から放射線を照射して治療する(そのため外照射と呼ばれます)のに対して、核医学治療は、RIを結合させた治療薬を注射や内服で体内のがん病巣に取り込ませて、がん病巣だけを治療するものです。そのため内照射とも呼ばれます。がん細胞に特有の目印(分子標的)に結合するような性質を有する治療薬による治療ですので、分子標的治療の一つであり、標的RI治療とも呼ばれます。RIとしては、壊変の際にβ線やα線という放射線を出す核種を用います。β線やα線は、エネルギーが大きいため、がん細胞のDNAを破壊してがん細胞を破壊しますが、体内で数mm以下の範囲(飛程といいます)にしか治療効果を及ぼさないため、がん細胞以外への影響が少なく、副作用が軽いことも特徴です。

(詳細はこちらから:病院ホームページへ)