《見学》 Jヴィレッジ訪問  講師 : 東京電力職員
  福島第一原子力発電所の従業員・作業員等の発着基地であるJヴィレッジを訪問し、同医療班からの説明、案内により、Jヴィレッジに設置されている医療施設と、作業員の汚染検査、防護装備の提供の状況を見学

感想等(抜粋)
作業員がそれぞれの作業場所に見合った装備をし、出発していく所を見た。事故より2年が経ち、県内でもその認識が薄れかけているが、改めて東電第一原子力発電所は収束していない事を痛感した。また、壁一面に張られた世界からのメッセージに心が打たれた。彼らの技術を信じ、早期の収束を願いたい。


《講義》 震災時の消防活動  講師 : 大和田 仁(双葉地方広域市町村圏組合消防本部)
震災直後から震災対応にあたった消防職員による講義。想定を超える中での火災・原子力災害・捜索活動への対応で、PTSDなどの精神的障害のため、退職を余儀なくされた者が出たなど、過酷であることが伺い知れる内容
  

 感想等(抜粋)
事前に何らかの講習を受けているとはいえ、彼らの原子力災害に対する不安は計り知れないものであったと感じた。また2つも原発を抱えている領域にも関わらず、装備が不十分であることは非常に問題であると感じる。やはり立地箇所の消防にはその場所に見合った装備と教育、メンタルヘルスなどのフォローアップ体制が必要であることを感じた。


《視察》 被災地視察(楢葉町・富岡町)  講師 : 双葉地方広域市町村圏組合消防本部
双葉消防の協力の下、警戒区域から解除された楢葉町内及び警戒区域内の富岡町を防護服の着脱と併せて見学。帰還困難区域近傍では、放射線の空間線量の上昇が確認でき、双葉消防本部の方の説明と併せて、受講者には貴重な体験となった。
  

感想等(抜粋)
震災後の大まかな片付けはされているものの、依然として復興の兆しが低いと感じた。まだこのような場所が日本の福島県内にあることを痛感した。避難した住民がふるさとに帰れるように日本のみならず世界規模での協力体制が必要であると感じた。


《演習》 リスクコミニュケーション  講師 : 熊谷 敦史 ・ 安井 清孝
模擬患者による住民健康相談の体験学習。放射線不安と不眠・不安の3例に対し、医師、看護師、放射線技師の3名で対応していただいた。そのほかの受講生は別室で問診・会話状況をモニターし、実演後に受講生全員で症例対応に関するフィードバックを行った。
  

感想等(抜粋)
アナムネ聴取、カンファレンス、退院時要約を短時間でいっぺんに行うような難しさを感じた。それだけ中身が濃く、かつ他職との連携が必要であるとも感じた。


《修了式》   修了証書授与 : 熊谷 敦史