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保健医療交流事業 (講演会) レポート

人生の最後までよりよく生きるために、もしもに備えて話し合っておくこと
〜人生会議(アドバンス・ケア・プランニング)って何?〜

磐梯町・令和3年10月26日(火)

講演の様子1
講演の様子2

講演会は「人生の最後までよりよく生きるために、もしもに備えて話し合っておくこと〜人生会議(アドバンス・ケア・プランニング)って何?〜」をテーマに令和3年10月26日13時30分より磐梯町中央公民館において開催されました。講師は本学地域・家庭医療学講座の菅家智史講師が務められました。

菅家先生は、これまでの実体験をもとに、従来の医療と最新の医療の違いについてご説明されました。従来の医療は医師が主体となって患者は医師の指示のもと治療に励むものであったのに対し、最新の医療は患者が主体であり、「患者がどうしたいか」によって医師がどこまで治療すべきか、どこで療養すべきか、を考えるようになったと説明されました。患者の中には少しでも長い時間生きていたい方もいれば、体が不自由になってまでいつまでも生きていたくないと考える方もおり、医師は患者の希望に沿いながら、その中で最善を尽くすことによって、患者や家族が満足できる治療を行うことができるとお話しされました。

一方で、患者と家族とでは意見が相違する場合があり、患者自身が「もう十分に生きたから最期まで自由に暮らしたい」と考えていても、家族は「大事な人に少しでも長生きしてほしい」と考えており、医師側でどう治療すべきか判断できない事態があり得るとのことでした。

病状によっては患者にはいずれ「話せなくなる時」が来るため、事前に患者と家族で「大切にしたいものは何か」を話し合い、人生会議をしておくことが重要であり、人生会議は何度も行い、患者と家族における「大切にしたいもの」を更新し続けることが重要であるとご説明され、講演会は終了となりました。

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