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保健医療交流事業 (講演会) レポート

目指そう!健康長寿! 〜気を付けたい生活習慣と感染症予防〜

大玉村・令和4年3月9日(水)

講演の様子1
講演の様子2

講演会は「目指そう!健康長寿!〜気を付けたい生活習慣と感染症予防〜」をテーマに令和4年3月9日10時30分より大玉村農村環境改善センターにて開催されました。講師は本学感染制御学講座の金光敬二教授が務められました。

まず、「癌」と「感染症」は人間の死因として非常に多く見受けられるものであり、感染症とは何か知ることが健康長寿のために大切だとお話されました。感染症とは「微生物がヒトに侵入して症状を起こすこと」をいい、感染症を引き起こす微生物の種類はカビや細菌、クラミジアやウイルスなど、沢山ありますが、中には、麹菌など人間の生活を豊かにする効果をもっている微生物も存在するとご説明されました。

次に、現在の「コロナ禍」という状況がいかに異常事態であり、危険な状態なのかをご説明をされました。感染症を引き起こす微生物、つまり病原体に対して人間は免疫を持ちますが、新型コロナウイルスの影響でインフルエンザをはじめ、他の感染症が激減しており、何でも消毒をしてしまうと返って人間は免疫力が弱まってしまうとのことでした。自然界に微生物が存在する以上、人間はそれらと付き合いながら生きていく必要があるものの、コロナ禍によってそのバランスが崩れているのだといいます。

最後に、感染症を予防するためには、「感染経路を潰すこと」が最も簡単で大切であるとご説明されました。新型コロナウイルスの感染経路は飛沫感染がメインとされており、多くの飛沫は1秒後には落下しますが、「エアロゾル」と呼ばれる非常に小さい飛沫は半径1m程度の空中にしばらく滞在するため、マスクとソーシャルディスタンスは非常に効果的であるとお話されました。マスクはN-95マスクの飛沫防止効果が最も高いとされておりますが、N-95マスクは効果が高い反面、装着時の不快感が強いため、道具の効果よりも、なるべく不快感を抑えた継続しやすい対策が重要であるとご説明され、講演は終了となりました。

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