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保健医療交流事業 (講演会) レポート

笑って元気に、笑いの力でストレス解消〜生活習慣病・認知症予防〜

大玉村・令和4年10月5日(水)

講演の様子1
講演の様子2

講演会は、令和4年10月5日(水)10時30分から、大玉村にある大玉村農村環境改善センターを会場に定刻どおり開催されました。講師は、疫学講座の大平哲也教授が務められました。
 講演は「笑って元気に、笑いの力でストレス解消〜生活習慣病・認知症予防〜」をテーマに行われました。

初めに、講師より参加者へ質問(笑いは人間だけのものか?、男性と女性どちらが良く笑うか?等)を投げかけつつ、「笑い」の定義について説明されました。笑いの定義とは「ユーモアに対する身体的な反応」であり、笑いは「身体動作」と「発声」の2つから構成されている。笑うと腕、足、体躯など身体の多くの部分の筋肉を使うため、これが健康に関係している可能性があると説明されました。

続いて、「どのように笑ったら健康になるのか?」について説明されました。笑うことに関しては人それぞれ個人差があり、人によっては落語やお笑い番組では全く笑えないという人も中にはおり、誰でも笑えるものはないかを探し求めた結果、インドで「笑いヨガ」を見つけたと話されました。

日常生活で笑いヨガを実践してみようということで参加者と一緒に笑いヨガを実践されました(手拍子や掛け声をしながら笑う、深呼吸しながら笑う、万歳の動作をしながら笑うなどが行われました。)。

次に、同じグループを対象に笑いヨガの実践と落語を聞いてどちらがよりストレスホルモンが下がるか調査を行ったところ、笑いヨガを実践した人の9割以上がストレスホルモンが下がっていることが分かりました。何をもって笑うかではなく、笑いという身体的動作そのものがストレス解消になることを説明されました。大切なことは「笑いを意識する」ことであり、意識して笑えばどんどんと性格が明るくなって笑いが増えてくる。これは70歳代でも80歳代でも、意識すれば変えることができると説明されました。

さらに、笑いだけでなく運動を併用して行えば、有酸素運動の効果が期待できるとし、講師がオススメする方法が笑いながらウォーキングをすることだと話されました。ただ、それを行うと同時に友人を失ってしまう恐れもあるため、一番良い方法は友人や家族、親しい人と一緒におしゃべりをしながら歩くことであると述べられました。友人や家族と楽しくおしゃべりしながら歩くことで自然と笑いが生まれ、有酸素運動、ストレス解消の効果が両方期待できると説明されました。

最後に、たくさん笑うには人と関わり続けることが何より大切と説明された。また、笑いはつられ笑いなどを通して他人に移るため、おしゃべりや笑いヨガなどを通して人と関わり続ければ、笑う機会も笑う人も増えていき、村全体にも笑いが増えてくると述べられ、講演は終了となりました。

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