本学では、医療福祉機器関連産業に異業種から新規参入を検討している県内の企業の皆様を支援する取組として、「附属病院施設見学会」を実施しております。
7月31日（月）、郡山市内で医療分野に参入している企業や今後参入を希望している企業の皆様11名に附属病院施設をご見学いただきました。今回の見学は郡山市の「平成29年度郡山市ものづくり企業との交流事業」の一環として行われたものです。

【救命救急センター】
救急医療に使用する医療機器やドクターヘリ、その他緊急時の運用体制についての説明を行った後、実際にドクターヘリに乗車してもらい、医療ニーズについて検討していただきました。
参加企業の方々からは、「ヘリ自体への参入は難しいものの、その周りに使用している設備については、参入の可能性がある」との声がありました。

高気圧酸素治療器	ドクターヘリ

【臨床工学センター】
院内の医療機器の種類から用途、管理方法について説明を行いました。
医療機器は患者への侵襲の程度によりクラス分類されていて、各々使用、管理のために最善の注意を払っています。現在、医療機器の管理はデータベースで一元管理していますが、一部紙ベースでの運用も行っていることから、参加企業の方々から「効率化の観点から改善余地がある」との意見がありました。

医療機器の種類、管理方法についての説明

【リハビリテーションセンター】
リハビリの役割からリハビリ機器の説明、更には患者の生活向上に向けた機器の改善点について意見交換を実施しました。センタースタッフから「現在のリハビリ機器市場は、性能はもちろんのこと、デザイン性も重要」との説明があり、参入余地がありそうなリハビリ機器もいくつかあったため、参加企業の方々からは「今後事業化に結びつく可能性がある」との声がありました。

歩行補助器	訓練用バイク

参加した企業の皆様からは、「普段目にする機会の少ない医療現場を肌で感じたことで、また新しい視野で今後の事業活動に取り組める」との感想が寄せられました。

医療福祉機器関連産業への新規参入に向けて本学附属病院施設見学にご興味のある企業・団体様は、事務局医療研究推進課までご相談ください。