佐藤圭汰理学療法士(リハビリ科/整形外科脊椎外科学講座兼務)らの研究発表が最優秀演題賞を受賞しました
当センターリハビリテーション科佐藤圭汰理学療法士(整形外科・脊椎外科学講座員兼務)、白土 修医師(整形外科・脊椎外科学講座 主任教授)らの行った研究発表「骨粗鬆症性椎体骨折患者の累積移動能力スコアは早期在宅復帰を予測可能である」が、第30回日本腰痛学会(岩手県盛岡市; 10月21-22日)にて最優秀演題賞を受賞しました。
この研究は、入院治療を要した骨粗鬆症性椎体骨折患者さんが、自宅退院可能か否かを累積移動能力スコアと呼ばれる新しい評価法で予測できるか調査したものです。高齢社会において骨粗鬆症を起因とした椎体骨折は、現在、大きな医学的および社会的問題となっています。医療保健・政策上、入院日数の短縮・早期退院が課題です。佐藤理学療法士らの研究では、入院後3日間の累積移動能力スコアの合計点が大きいほど、早期の自宅退院が可能であることが明らかになりました。本学会では、他にも、遠藤達矢、三浦拓也、庄司亮平ら、3名の理学療法士の発表が、すべて最優秀演題候補としてノミネートされました。
当センターリハビリテーション科と整形外科・脊椎外科学講座は、骨粗鬆症椎体骨折をはじめとする様々な脊椎疾患に対する評価・治療を、より科学的根拠に基づいて実践できるよう引き続き有用な研究を発信していきます。
写真につきまして、左から、佐藤、三浦、遠藤、白土、庄司。屋外での撮影時のみ、マスクを外しています