糖尿病・代謝・腎臓内科学講座の 塚本 和久 教授が出前講座を行いました。
平成28年3月9日(水)に、猪苗代町役場 様からのご依頼により保健協力員研修会の一環として、猪苗代町農村環境改善センターにて糖尿病・代謝・腎臓内科学講座の 塚本 和久 教授が出前講座を行いました。
今回は「メタボリックシンドロームについて--肥満とインスリン抵抗性--」というテーマで、講演を行いました。
福島県における肥満度は全国でも上位であり、急性心筋梗塞や脳梗塞で亡くなる方の割合も全国上位に位置している。メタボ・肥満の対策をとることで、心筋梗塞などの動脈硬化性疾患の予防にもなり、自分の生活の質も向上する。また、もしそういった疾患になってしまった場合、自分の世話を見てくれるのは家族や子供達になるが、自ら予防することによってその世代への負担軽減にも繋がる。
食生活の見直しや毎日の運動など普段の生活習慣の改善は、皆さん一人ひとりが気に掛けていく対策していただくしかないが、そういった風土をつくれるように、皆さんと協力して福島県の現状をより良くしていかなければならないと考えている。と講演を行いました。
質疑応答では、「カロリーオフとかカロリーゼロなどの甘飲料が多く市場に出回っているが、そういった類いのものであれば太らないのか」という質問があり、「カロリーゼロと表示されているものでも『全く存在しない』という訳でない。カロリーゼロの商品などを薦めることもあるが、何事も摂り過ぎは良くないので注意していただきたい」と回答しました。
参加していただいた約50名の皆様、ありがとうございました。
※出前講座については随時受付を行っております。詳細はこちらをご覧ください。