精神医学講座の 川勝 忍 教授が出前講座を行いました。

　平成28年9月28日（木）に、福島県職員退職者会会津支部様からのご依頼により、会津医療センター２階会議室にて精神医学講座の 川勝　忍 教授が出前講座を行いました。

　今回は「認知症について」というテーマで、講演を行いました。

　「この薬を飲めば治る」「この手術をすれば治る」というような認知症に対する治療法は、現代の医療において確立していない。

　現代の医療においては、認知症の進行を遅らせることで対処している。

　しかし、病院に罹ってくる患者さんの多くは、重度の認知症に罹っている状態の患者さんが多い。
　重度の認知症の場合、それを治療して元通りとするのは中々難しいことである。

　そのため、初期の段階での治療を開始するためにも、認知症とはどういった病気なのかを知っておく必要がある。

　近年はメディア等で大きく取り上げられることも増えた影響か、「自分は認知症なのかもしれない」と気付き、ご自身から進んで診察に来る患者さんも増えているようである。

　また、近親者の方が「認知症ではないか」と、いち早く気付いてあげることも出来るようになる。

　
　そういった動向があると言っても一部であるため、社会全体でそのような動きにしていくことが今後、重要になるのではないかと考えている。とお伝えしました。
　
　

　参加していただいた約50名の皆さま、ありがとうございました。



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