【整形外科・脊椎外科学講座】「第1回 胸腰椎前方手術セミナー in 会津」を開催しました

　平成30年11月8、9日の二日間にわたり、当センター整形外科・脊椎外科学講座主催の「第1回 胸腰椎前方手術セミナー in 会津」が開催されました。
　脊椎・脊髄外科の領域では、胸腰椎部に対して前方からアプローチし、様々な処置を行う手技は必須です。しかし、この手技に精通する専門医は少なく、一般病院では容易に学べる機会は少なくなっているのが現状です。当センターの白土　修教授は、この分野における世界的権威　金田清志　北海道大学名誉教授（喜多方市出身）の門下生です。この手技が廃れることを憂い、今回のセミナーを企画しました。このセミナーは福島県立医科大学において初の試みであり、全国から16名の整形外科専門医が参加しました。参加者の年齢は33~47歳であり、若手から中堅、幅広い年齢層の先生方が参集されました。

　1日目は、福島県立医科大学（福島市）の神経解剖・発生学講座（八木沼　洋行教授）のご協力を戴き、解剖実習室にてカダバートレーニング（ご遺体を使用した手術手技研修）を行いました。講師として、同じく金田門下生である以下の先生方に御願い致しました。

　　橋本　友幸　先生（函館中央病院名誉院長）
　　金山　雅弘　先生（同　副院長）
　　岩田　玲　　先生（北海道大学助教）

　参加者は、実習の前後、御遺体に黙祷を捧げ、真摯な態度で前方手術の研修を行いました。

　2日目は、会津若松市に移動し、当センターにて実際の胸腰椎前方手術見学会が行われました。参加した医師からは、活発な意見、質問が寄せられ、本セミナーが役立ったと口々に感想が述べられました。
　当講座では、今後も、本学　神経解剖・発生学講座のご協力を得て、胸腰椎前方手術の確かな伝承を目指す所存です。