【栄養管理部】12/19に出前講座を実施しました
平成30年12月19日(水)に、会津若松市老人福祉センターにおいて、住民の方を対象に栄養管理部の色摩七海栄養技師が出前講座を行いました。
「高齢者のための栄養教室」というテーマで、低栄養と認知症について、地域のみなさまと一緒に考えました。
低栄養とは、健康な体を保つのに必要な栄養素が足りない状態のことを指します。低栄養になると体重が減少し、それに伴って筋肉量も低下しやすくなります。筋肉が減ると身体機能も低下し、日々の活動量も減ってしまいがちです。そして、活動量が低下するとお腹が空きにくくなり、食事の量も減ってしまうことが多いです。その結果、さらに低栄養になっていく、という悪循環を招きます。
また、低栄養になると転びやすくなったり骨折しやすくなったりするだけではなく、免疫力や体力が低下し、日々の生活の質も著しく低下してしまう可能性があります。
低栄養を予防するためには、主食、主菜、副菜、乳製品・果物をバランスよく摂るようにしましょう。野菜はもちろんのこと、タンパク質を意識的に摂るようにすることが大切です。
一方、認知症についても、食事面で予防を心掛けることができます。過度な炭水化物の摂取や低タンパク・低脂肪食は認知症になる可能性を高めるという研究もあります。反対に、大豆・大豆食品、野菜・藻類、牛乳・乳製品などは認知症の予防に良いとされています。
こうしてみると、低栄養にしても認知症にしても、元気で健やかにいるためには、バランスのよい食生活が重要だということがわかります。
今回の講座が、みなさんご自身の健康状態を考え、食生活を見直すきっかけになり、最終的に健康寿命の延伸の一助になれば幸いです。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
※出前講座は随時受付ておりますので、こちらをご覧ください。