【患者支援センター】1/17に出前講座を実施しました!
平成31年1月17日(木)に、磐梯町保健福祉センターにおいて、住民の方を対象に患者支援センターがん性疼痛看護認定看護師の平野千穂副看護師長が出前講座を行いました。
「もしも自分が、もしも家族が、がんに罹ってしまったら」というテーマで、地域のみなさまと一緒に考えました。がんの基礎知識、がん医療の現状、家族の役割と緩和ケアなど内容が盛りだくさんでした。
医学研究・医療技術の進歩によって、がんは「不治の病」ではなくなってきています。それに伴って告知率も上昇し、2013年時点では約75%という統計もあります。がんは、他人から感染することはありませんし、ご自身が発症しても「がんと共存しながら生きていく時代」でもあるのです。早期発見のためにも、がん検診を年に一度は受診することをおすすめします。
しかし、今の医療で唯一できないことは、「がんにかからないようにすること」です。そのため、ひとりひとりががんとの向き合い方について、日頃から考え、信頼できる人とその考えを共有しておくことがとても大切です。治療方法は、患者さんご自身の人生や価値観にかかわるので、患者さんご自身が納得して治療を受けることが大切です。インフォームド・コンセントによる医療スタッフとの信頼関係が、治療成績にも良い影響を与えています。また、症状を和らげたり、心のケアをしたり、治療に起因するつらさを軽減したりする緩和ケアも、がん治療の初期から有効に活用する時代になっています。
自分にとって信頼できる人は誰か、自分の人生にとって大切なことは何か、についてこれを機会に落ち着いて考えてみるのも良いかもしれません。それがきっと、もしものときの備えと心の支えになります。
一方、自分ががんの患者さんを支える側になったときには、一人で抱え込まないようにすることが大切です。医療機関やがんサロンなど、共有できる相手、頼れる相手には共有し頼ることで、支える側の自分が倒れてしまうことを防げます。
講義の終了後もたくさんのご質問をいただき、皆さんの関心が深まったことを感じました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
※出前講座は随時受付ておりますので、こちらをご覧ください。