【患者支援センター】5/23に出前講座を実施しました!
令和元年5月22日(水)に会津若松市老人福祉センター希ららにおいて、患者支援センターの鈴木明美 摂食・嚥下障害看護認定看護師が出前講座を行いました。
今回は「お口の中をきれいにしよう(お口をきれいに、誤嚥性肺炎予防)」というテーマで、お口のケアと誤嚥性肺炎予防について講話を行いました。
私たちは口を動かして呼吸・食事・表情・発話等の動作を行っています。しかし、加齢に伴って感覚・筋力の低下や(歯の欠損等の)見た目の変化が生じることにより、口がうまく機能しなくなってきます。高齢者の肺炎の70%以上が誤嚥に関係している、と言われています。そして、高齢者の誤嚥性肺炎は再発を繰り返す特徴があるのです。そのため、多面的なケアが大切になってきます。
口腔ケアの効果としては、口内の細菌をある程度制御することができ、これが誤嚥性肺炎の予防につながります。また、口腔ケアには生活のリズムを整えるたり、摂食・嚥下機能のリハビリ(食べる機能の改善)の効果もあります。
口腔ケアの具体的な方法は次のとおりです。①加湿(汚れを落としやすくする)、②清掃(ブラッシング)、③うがい等による汚染物の除去、④保湿剤の塗布。毎日欠かさず行いましょう。
また、安全に食べるための環境作りも誤嚥性肺炎の予防になります。姿勢を整え、飲み込みやすい食材や料理を選択することもポイントになります。そして食べ方は、一口の量を少なくし、ゆっくりよく噛んで食べ、食べることに集中することがポイントです。もしもむせてしまった場合は、しっかり咳をしましょう。
今回は、最後に体操も取り入れました。おでこ体操、腹式呼吸、会話や歌唱など、講話の中でおすすめした中から自分にとって始めやすいものから実践してみてください。
※出前講座は随時受付ておりますので、こちらをご覧ください。