【精神医学講座】1/29に出前講座を実施しました！

　令和2年1月29日（水）に会津坂下町健康管理センターにおいて、精神医学講座の西郷佳世助教が出前講座を行いました。

　今回は「うつを知ろう、統合失調症を知ろう」というテーマで講演を行いました。
　「うつ病」の発症率は年々増加しています。遺伝や環境だけが原因ではなく、長い治療が続く身体的疾患によりうつ病を発症する場合もあります。ゆううつな気分になる、思考力が低下する、などの症状が特徴ですが、脳内の神経伝達物質のバランスの乱れがうつ病のメカニズムと言われています。
　また、「統合失調症」も脳内の神経系の機能障害により、幻覚、妄想などの精神症状をおこします。遺伝やストレス負荷などの原因により発症します。
　いずれも「脳」の病気です。「心（こころ）」は「胸」にあるのではなく「頭」にある、ということを改めて皆様に認識していただきました。「気の持ちよう」ではありません。周りの方の気づき（最近元気がない、イライラしている、など）による早期介入、早期治療（薬物、リハビリなど）により回復します。焦らず、ゆっくり治療に取り組むことが大切です。

　ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

※出前講座は随時受付ておりますので、こちらをご覧ください。